沼や湿地で時折見掛ける草丈の高い抽水植物です。 「これは何かな?」 薬用植物という側面も持つガマ科のヒメガマ(姫蒲)ですね。 自生地は道路沿いの湿地で、昔、川があったらしいと聞きます。 その上、この湿地も徐々に小さくなっているような気がします。 何は起こっているのでしょうね? 日本にはガマ、コガマ、それからヒメガマがあり、時に混在しているそうです。 色は黄褐色の頭花は串を刺したソーセージのような形をしていますね。 この上部の雄花穂と下部の雌花穂の間が離れていて容易に区別できます。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Typha angustifolia" ● 原産 : 日本 ● 分類 : ガマ科ガマ属 ヒメガマは比較的に小型で根が浅く、ビオトープ作りに適しているそうです。 近所の新しい公園でビオトープを作っています。 ガマらしい植物が見えますので、近づくことができたら確認してみましょう。 ただ、余りに増殖してしまうと悪臭が出てしまうことがあるとか。 適度な状態に管理するには、水位をコントロールすれば良いようです。 因みに、ヒメガマはガマの中では水位の深い場所にも生育します。 園芸種で草丈の低い "Typha minima" もヒメガマと呼ばれています。 花の特徴はよく似ていますが、草丈は半分程度で育てやすい植物です。 まぁ、別の植物ですので混同しないようにしなければなりませんね。