濃緑色の特徴的な葉に、やはり個性的な黄花がたくさん咲いています。 「これは何かな?」。 イメージを超越した山吹色に近いすみれ、オオバキスミレです。 6月では、すみれはもう終わっているだろうと思いますよね。 中部地方の高原では、丁度、この時期に咲き始めていると思います。 高原に出掛けるには良い季節ですよね。 もちろんタネで増えますが、根茎でも盛んに増えるので、群生する性質です。 路傍の斜面を覆っていることもありますよ。 地下茎が太いのですが、これをたくさん集め、すりつぶして食べるとか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Viola brevistipulata" ● 原産 : 日本(固有種) ● 分類 : スミレ科スミレ(ヴィオラ)属 花の大きさとの比較で、葉が大きいことが分かりますね。 でも、花後に更に更に大きくなります。 オオバキスミレ、即ち、「大葉黄菫」と呼ばれる所以です。 中部から主に日本海側を遡って北海道まで分布しています。 つまり、積雪量の多い地方に分布する傾向がはっきりしているすみれです。 茎の赤い兄弟分(変種)が少し見られ、比べてみると面白いですよ。 珍しく太平洋側の海岸線で見られるフチゲオオバキスミレもその一つです。 地面からスーっと伸びた長くて赤い茎が竹馬に載っているように見えます。 各地で観察しながら北上・・・なんてことは、実際には難しいですね。