この冬、不思議な名前の花を見掛けました。 黄色いクロッカスのような花でイエイオン(ハナニラ)と記されています。 「へぇ、ニラってこんな花を付けるのか!」と誤解しそうになったものです。 球根や葉のキズ等からニラのような匂いがするということらしいですね。 ヒガンバナ科とする資料もありますが、ユリ科が妥当でしょう。 輝くような黄色い6枚の花弁、垣間見える蕊(しべ)も同じ色です。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Ipheion sellowianum" ● 原産 : 中南米 ● 分類 : ユリ科イフェイオン属 これは葉の細いタイプのハナニラで、良く見掛ける品種とは異なります。 青紫や白の大きめの品種は "Ipheion uniflorum"で、葉も太めです。 英名で "spring starflower" と呼ばれ、花弁がぱぁっと星状に拡がります。 黄花に話を戻しますが、同属黄花種にもう一つ "I. hirtellum" があります。 花期が異なる程度の違いで、春咲きと秋咲きだそうです。 「交配して花期の長い品種ができないかなぁ」という記事になっていました。 ああ、なるほど、面白い発想ですね。